物語のちから 「ストーリー思考 神田昌典 ダイヤモンド社」
2025.02.12
佐藤の読書感想にお付き合いいただき有難うございます。
この本は読んでいて、心に『ふっ』と小さなパワーの火が灯るような、素敵な本です。
本の内容としては、自分の中で気づいていない部分や、自分では浮かばない発想を、
第三者を主人公としたストーリー(物語)を創りながら考えていくというものです。
ビジネス書ですが、ある意味、ファンタジーな部分もあるんです。
私も含めて、人って自分の事を良くわかっていると思って生活していませんか?
私がこの本で面白いと感じたところは、
「自分が物語の主人公でいる限り、まったく新たな発想は浮かばない」
という部分です。
よく考えたら、自分の人生経験の判断・選択・決断の結果で今の自分が出来ているわけですから、今の自分は、パーフェクトな集大成、100点満点なわけです。
その自分が考えられることは、なかなが100点を超えられません。
だから、他の誰かを主人公にした「空想物語」を創ってみようという訳ですが、
でも、なぜか、他の誰かの行動から見えてくるのは、自分の心なわけです。
ただ一応、他人の目と心を通して考えるので、自分一人で考えるのとは、見える角度が少し違ってきます。
自分と「ちょっと違う見方」が出来るのです。
実際に私も、ある友人を思い浮かべて、友人が幸せになる物語を考えてみました。
私が空想した物語の最後に、その友人が120%の満足をして、感謝の言葉を述べてくれました。そしてプレゼントを一つくれました。
その言葉と、もらったプレゼントは何だったと思いますか?(これも空想です)
友人の感謝の言葉(想像)はこうです
「おかげでほっとしたよ。いままでこのやり方で良いかわからなくて、迷っていたけど、ようやく、自分の心の癖に気づいたみたい。癖だから少しずつしか変われないかもしれないけど、新しい一歩を踏み出せるよ。ありがとう。」
そして、友人がくれたプレゼント(想像)は
古くて、重くて、厚くて、歴史のある図書館のような匂いがする、「世の中で一番大切なことが余すことなく記された、分厚い本」でした。
これが何を意味するのかは、これから自分の心にじっくり聞いていきたいのですが、
その様子を想像して・・・・私の心は、とても温かく、ちょっとくすぐったい、嬉しい、豊かな気持ちになりました。
友人の物語のハッピーエンドを「体験」したわけです。
私の心に、ふと・・・
・自分自身が、こんな役割をしたいのかもしれない。
・そうしたら、こんな幸せな気持ちになれるのかもしれない。
・何かの真実を知りたい、伝えたいと思っているのかもしれない。
・今の仕事に、そういうことを加えられないだろうか?
そんなイメージが浮かびました。
何だか「楽しそうだな・・・」と思いました。
小さな子供は、いつも特別な物語をつくって、笑顔で楽しそうに語ってくれます。
なのに大人は、なんで、「いまさら物語なんて・・・」って思ってしまうのでしょう。
大人だって、映画を見たり、舞台を見たり、ドラマを見たりしたときに、
その中の誰かが、自分に「ありがとう!」って言ってくれる物語を考えたりして・・・・
そこから溢れ出るアイデアって、きっとたくさんあると思います。
もっともっと、空想を楽しむことが、新たな思考の始まりかもしれないと思いました。
この方法の良いと思うところがもう一つあります、それは、
「いつもハッピーエンドであること!!」
だから楽しいんです(^^)/これって、大事ですよね。
新しい本ではないのですが、「物語」の力で何かを探そうと思う方には、
オススメですよ(^^)/