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2025年 今後の火災保険料アップに備えるために(自分でリスクを選べるように)

2025.03.28

火災保険料が値上がりしています。

 

過去5年間で4回以上の値上げが実施されていて、自然災害の増加や空き家の増加、保険加入者の減少など、様々な原因がありますが、今後もさらなる値上げの方向が考えられています。

今回の保険業界における不祥事の頻発に対し、金融庁は保険会社の財務体質にも言及しており、自然災害に対する火災保険料の設定の低さも不祥事の原因の一つだと言うのです。

 

ひらたく言えば、金融庁は、「そもそも火災保険料が安すぎるから保険会社の財務体質が悪くなる。体質改善のために火災保険料を上げなさい」という見解を出したのです。(ユーザーとして安いと思ったことは無いですが、、、)

これで損保会社各社は、ある意味、値上げの免罪符を金融庁からもらった形になるわけで、値上げは国策的な既定路線です。

 

有難くないことですが、国に文句を言っていても仕方がありません。

私たちも生き残るために、自衛策をとる必要があります。

 

それは、

「ちゃんとリスクを知り、保険でカバーするところと、そうでないところを判断する」

ということに尽きます。

何があっても、他人のせいにしないということです。

 

家や社屋など建物を建てたり買ったりするとき、銀行さんに融資を受けて、そのまま銀行指定の火災保険に入ることが多いですが、

ほとんど、銀行さんが「最高にとりっぱぐれない」フルカバーな火災保険に入っています。(相手の気持ちになれば当然)

 

いままでは、火災保険更新の時にも「銀行さんに借りてるからしょうがないよね。必要最低限の内容でしょ?」と、

更新書類に判を押していたかもしれませんが、今後は、それが許されないくらいの保険料アップが待っています。

・本当に今の保障が必要不可欠なのか?

・免責額を設定して安くならないか?

・水災の起こりえない高い基礎の上にある建物ならば水災を外せば安くなるのか?

・いくらまでなら実費で負担できるのか?

・現在が1年契約なら、5年契約で値上がりを避けられるか?

 

つまり、

「基本的に自分のリスクは自腹で賄うが、どうにもならない部分だけを火災保険でカバーする」

という考え方が必要になります。

それには、自社や、家庭の事を、もっともっと良く知る必要が出てきます。これは会社経営のために良いことだと思いますし、家庭の家計のうえでもとても大切なことだと思います。

 

コストの増大は、天災が多く、インフレ中の日本で、建物を所有・管理している方のみならず、必ず訪れる未来ですが、

全部全部が保険ではカバーできません。

早めにリスクマネジメントに注目することが、未来のコストを劇的に下げる最良の方法だと思っています。

 

追い込まれる前に、余裕のあるうちに、ゆったりと、楽しく、リスクの準備をしておきましょう(*^_^*)

 

弊社も、中小企業庁の「事業継続力強化計画」を今まさに申請中で、申請のノウハウを保険会社から吸収しているところです。

取得しておけば、企業系の損害保険料が割引になるものもありますので、ご興味のある方はお声がけください。

 

 

佐藤

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