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🧹清掃業と総合型賠償責任保険:リスクに備える、信頼を築く

2025.09.12

清掃業は「見えない価値」を提供する仕事です。清潔な空間は人の心を整え、企業の信頼を支えます。しかしその裏側には、目に見えないリスクも潜んでいます。滑って転倒した利用者、破損した高価な備品、作業後に発生する漏水や火災…。こうした事態に備えるのが「総合型賠償責任保険」です。

✅統合型賠償責任保険とは?
総合型賠償責任保険は、事業活動に伴うさまざまな賠償リスクを包括的に補償する保険です。清掃業においては、以下のような事故が対象となります:
• 清掃中に床が濡れて利用者が転倒・負傷
• 高価な美術品や設備を誤って破損
• 作業後に排水不備で漏水が発生
• 鍵の管理ミスによる盗難
• ゴミ処理の不備による火災
これらはすべて、第三者に損害を与えた場合に発生する「賠償責任事故」です。

★総合型賠償責任保険のメリットは、「加入もれ」の心配が無いことです。

個別の賠償責任保険を選択加入した場合、そのすき間にリスクが潜んでいる事があります。

 

 

🛡️清掃業におけるリスクの特徴
清掃業は、日常的な作業の中に「突発的な事故」が潜んでいます。特に注意すべきは以下の3点:
1. 対人・対物事故の頻度
滑りやすい床、脚立作業、機器の取り扱いなど、事故の発生率が高い。
2. 作業後のリスク
清掃後に発生する漏水や火災など、時間差で表面化する事故も多い。
3. 賠償額の不確実性
破損した物の「時価」と「原状回復費用」に差がある場合、保険でカバーしきれないことも。

 

🧾事例①:窓ふき中の落下事故で通行人が重傷
状況:ビルの外窓を清掃中、作業員が使用していた清掃用具が誤って地上に落下。
被害:通行人に直撃し、頭部を負傷。入院と手術が必要に。
損害額:約850万円
補償内容:治療費・慰謝料・休業損害などが統合型賠償責任保険で補償された。

🪶この事例は、「高所作業のリスク」と「通行人への第三者賠償」の典型例です。

 

 

🧾事例②:洗剤の拭き残しで転倒事故
状況:店舗清掃後、床に洗剤の拭き残しがあり、来店客が滑って転倒。
被害:骨折による入院と通院。
損害額:約550万円
補償内容:治療費・慰謝料・事故対応費用が保険で支払われた。
🪶「作業完了後のリスク」に備える特約(生産物完成引渡後の危険補償)が活きた事例です。清掃業では“作業後”の事故も見逃せません。被害者が高齢者の場合のケガなど、既往症との確認で長い時間がかかるケースもあります。

 

 

🧾事例③:マスターキー紛失によるシリンダー交換
状況:大学の清掃業務中にマスターキーを紛失。
被害:100室以上の教室のキーシリンダーを交換する必要が発生。
損害額:約100万円以上
補償内容:キーシリンダー交換費用特約により、全額補償。
🪶鍵の管理は「信頼の象徴」。紛失時の迅速な対応と補償が、契約継続の決め手となりました。

 

 

🧾事例④:酸性洗剤の残留による窓ガラス損傷
状況:ビルの窓ガラス清掃に高濃度の酸性洗剤を使用。
被害:雨により洗剤が流れ落ち、ビル全体の窓ガラスにシミが発生。
損害額:未公表だが、広範囲に及ぶ損傷で高額と推定
補償内容:生産物完成引渡後の危険補償が適用。

 

💡保険は信頼の道具
清掃業は「信頼」で成り立つ仕事です。保険は、万が一のときに「誠実な対応」を可能にする道具。事故が起きたとき、保険があることで冷静に、迅速に、誠意を持って対応できます。それは、顧客との信頼関係を守ることにもつながります。

 

🌱まとめ:リスクに備えることは、優しさのかたち
総合型賠償責任保険は、清掃業における「見えないリスク」に光を当て、事業者と顧客の安心を支える存在です。保険に加入することは、ただのリスク回避ではなく、「万が一のときも誠実に対応したい」という優しさの表れ。
清掃という仕事が、もっと誇り高く、もっと安心して続けられるように。保険という道具を、信頼と安心の土台として活用していきましょう。

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