🚘 自動車の清潔さがもたらす安全効果(営業車の事故を減らしたい)
2025.12.01
自動車保険を扱わせてもらっていると、
特に法人のお客様から、「営業車の事故が多いのだけど、自動車事故を減らせる方法はないか?」というご相談を頂きます。
事故削減の方法としては、自動車の運行管理を細かくする、ドライブレコーダーを付ける、罰則を制定するなどの方法があるのですが、
それでも事故は減らないことが多いのです。
そういう場合は、「事故が少ない法人様を参考にする」という事に目を向けて頂きたいのです。
実際に、事故の多いお客様と、事故が少ないお客様がおられるのは事実です。
事故が少ないお客様のお車は、あくまでも私の個人的な見解ですが、
「お車の外観が清潔で、内部もスッキリしている」
というふうに感じます。
これは、以下のように精神論的な側面もあり、実質的安全性の面もあると感じます。
1. 自己管理能力と安心感
車を定期的に洗車し、車内を整理整頓する習慣は、自己管理能力の高さを示します。
• 汚れを放置せずに手入れすることで「自分を大切にしている」という感覚が強まり、自己肯定感が高まります。
• 清潔な車に乗ると「安心して運転できる」という心理的効果が生まれ、ストレスが減少します。
2. 整理整頓と集中力
散らかった車内は無意識にストレスを増幅させ、注意力を奪います。
• ゴミや荷物が視界に入ると脳が余計な情報を処理し、集中力が低下します。
• 一方、整理された車内は「余裕のある空間」として作用し、冷静な判断力を支えます。
3. 美意識と自己表現
車の清潔さは持ち主の美意識や価値観の表れでもあります。
• 外観を磨き上げる人は、服装や生活空間にも気を配る傾向が強い。
• 車内の香りや装飾は「もうひとつの自分の部屋」として機能し、感性の豊かさや個性を表現します。
4. 他者への信頼感とホスピタリティ
清潔な車は、同乗者に「この人は信頼できる」という印象を与えます。
• 整理された車内は「相手に不快な思いをさせたくない」という思いやりの表れ。
• 香りや快適な座席環境は、同乗者へのホスピタリティを示し、人間関係を円滑にします。
5. 精神状態の鏡としての車
心理学的には、車内の状態は持ち主の精神状態やストレスレベルを映す鏡とされています。
• 散らかった車内は「時間的余裕の不足」や「ストレスの蓄積」を示すことが多い。
• 清潔な車は「心の余裕」を象徴し、日常生活の質を高める効果があります。
<★実際の事故例>
「ブレーキをかけた時に、車内で転がり落ちた荷物に気を取られてよそ見をし、前の車に追突した」という事故がありました。
人間の脳は、何かが動けば、無意識にそちらに注意が向いてしまうようにできています。
車の内外を清潔にして、余計なものを置かない事には、現実的な安全対策になるのです。
✨ まとめ
車を清潔に保つことは、自分自身の自己管理・集中力・美意識だけでなく、外部からの信頼性を同時に高める効果があります。それは単なる掃除ではなく、心の健康と人間関係を整える「小さな習慣」。
「車を磨くことは、自分の心を磨くこと」と思い、日々の整頓に注意すること。
それは、自分との約束であり、「自信」とは、自分との約束を果たすことでしか、培われないものだそうです。
そして、それは先ず、私も勿論のこと、会社のトップが自ら気を付けることだと思います。
感謝に敵なし、反省に終わりなし。
日々、気を付けていこうと思います。