2025年6月施行 熱中症対策の厳罰化について
2025.07.24
☀️命を守るルール──熱中症対策の厳罰化が問いかけるもの(2025年施行内容を踏まえて)
2025年6月1日、厚生労働省による労働安全衛生規則の改正が施行され、職場における熱中症対策が罰則付きの義務となりました。
📜2025年施行の主な義務内容
この改正により、WBGT値28度以上または気温31度以上の環境下で、連続1時間以上または1日4時間以上の作業を行う事業者には、以下の対応が義務付けられました。
- 報告体制の整備
熱中症の自覚症状がある作業者、または異変に気づいた者が報告できる体制を構築し、関係者に周知。 - 重篤化防止の手順作成
作業からの離脱、身体の冷却、医師の診察などの対応手順を事前に定め、関係者に周知。 - 緊急連絡網の整備
医療機関や救急搬送先の連絡先・所在地を明記し、現場で即対応できる体制を整備。 - 罰則規定
対策を怠った場合、6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。
🛡️罰則は“抑止”ではなく、“気づき”の契機に
厳罰化は、単なる規制ではなく「命を守る文化」を根づかせるための一歩です。制度の背景には、初期対応の遅れによる死亡事故の多発という現実があります。弊社のお客様でも、早朝の騒音対策として、窓を閉めて作業をしていた結果、熱中症で倒れ、他の職員さんの巡回で一命を取り留めたという事例がありました。
労災上乗せ保険での準備も必要ですが、まずは事故が起きない環境の整備が大切です。
- 「暑さに耐える」ではなく、「暑くて辛いと言える風土」へ。
- 「義務だから」ではなく、「志があるから」取り組む姿勢へ。
こうした意識の転換こそが、信頼を育み、安心を届ける経営の礎になるのではないでしょうか。