空き家に火災保険は必要? –「誰も住んでいない家」にこそ、守る理由がある–
2025.08.19

はじめに:空き家が増える今、考えておきたいこと
「うち、誰も住んでないから火災保険はいらないよね?」
そんな声を耳にすることがあります。でも実は、空き家こそ火災リスクが高く、保険の備えが重要なのです。
昨年2024年の1年間で、日本の人口は91万人減で、これは、わずか1年間で和歌山県(91万人)、秋田県(92万人)相当の人口が減った事になります。
日本では空き家が年々増加しており、2023年時点で全国の住宅の約13%が空き家とされています。
放置された空き家は、火災・漏水・倒壊などのリスクを抱え、周囲にも影響を及ぼす可能性があります。
今回は、空き家に火災保険が必要な理由と、契約時の注意点について、わかりやすくお伝えします。
●空き家の火災リスクとは?
空き家は人の目が届かないため、火災が発生しても発見が遅れがちです。
放火や漏電、老朽化した設備による事故など、居住中の住宅とは異なるリスクが潜んでいます。
また、近隣住民との距離がある場合、通報や初期対応が遅れることもあります。
こうした背景から、保険会社は空き家に対して慎重な引受姿勢を取る傾向があります。
●火災保険は契約できるの?
空き家でも火災保険の契約は可能です。ただし、通常の住宅用火災保険ではなく、「一般物件用火災保険」など、非居住物件向けの商品を選ぶ必要があります。
保険料は居住用より高くなることが多く、補償内容も限定される場合があります。
また、地震保険は住宅物件にしか付帯できないため、空き家では加入できないケースがほとんどです。
保険会社によっては、空き家の管理状況(定期点検、防犯対策など)を確認し、条件付きで引き受ける場合もあります。
●契約時のポイント
• 建物の築年数や構造を正確に申告する
• 所有者が複数いる場合は、全員を被保険者に登録する
• 補償金額を「撤去費用」程度に設定する選択肢もある
• 定期的な管理・清掃を行い、リスクを下げる努力をする
空き家を「放置する資産」ではなく、「守るべき空間」として捉えることが、保険選びの第一歩です。
●おわりに:空き家にも、想いが宿っている
空き家は、かつて誰かが暮らしていた場所です。そこには記憶があり、想いがあります。
日本の人口減少は止まらず、30年後には1億人を下回る見込みです。空き家は他人事ではなくなってきています。
もしご自身やご家族が空き家を所有されているなら、ぜひ一度、火災保険について見直してみてはいかがでしょうか。
安心は、備えることで生まれます。そしてその備えは、誰かの未来を守る力にもなります。
佐藤でした。