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🚗三重・地下駐車場水没事故から学ぶ:車両保険の本当の価値とは

2025.09.17

2025年9月、三重県四日市市で発生した記録的豪雨により、地下駐車場「くすの木パーキング」が水没。160台以上の車両が被害を受け、多くの自動車オーナーが衝撃を受けました。この事故は、車両保険の重要性を改めて問い直すきっかけとなっています。

 

 

🌊何が起きたのか?──水没事故の概要
• 豪雨により地下1階・2階が浸水
• 止水板の設置が間に合わず、急激な水流が流入
• 排水作業は数日かかり、車両は長時間水中に
• 自賠責保険では補償されず、車両保険の有無が明暗を分けた

 

 

🛡️自賠責保険では足りない?──補償の限界
自賠責保険は「対人事故」のみを対象とする最低限の保険。自然災害による車両損害は補償されません。

つまり、車両保険に未加入だった場合、修理費用は数十万円〜数百万円にのぼる可能性も。

 

 

🚘車両保険が守ってくれるもの
車両保険は、事故・盗難・自然災害などによる車両損害を補償する任意保険。今回のような水没事故も、契約内容によっては補償対象になります。
加入時に確認すべきポイント:
• ✅ 自然災害(台風・洪水)の補償範囲
• ✅ 免責金額(自己負担額)の設定
• ✅ 保険料とのバランス
加入率は全国平均で約47%。つまり、半数以上の車が補償を受けられない可能性があるのです。

 

 

🏢駐車場管理者との責任問題
水没事故では、駐車場管理者との責任交渉も焦点になります。
管理者の義務:
• 善良な管理者としての注意義務(民法)
• 予見可能な災害への備え(止水板・排水設備)
今回の事故では、止水板の設置が間に合わなかったことが被害拡大の要因とされ、管理者の対応に批判も集まっています。

ただし、想定外の降雨量だった場合は管理者に重過失は問えず、今回の駐車場約款にも自然災害は対象にならないと明記されているようなので、

私は、自然災害として自己責任になる部分が大きいのではないかと思っています。

 

 

📷被害に遭ったらどうする?
車両保険未加入の場合、以下のステップで冷静に対応しましょう:
1. 被害状況の記録:写真・動画で水没の様子を残す
2. 契約内容の確認:駐車場の利用規約をチェック
3. 管理者への報告と交渉:誠実に状況を伝える
4. 法的相談:必要に応じて弁護士に相談

 

 

🌱今後の備え──私たちにできること
この事故は、単なる「保険の話」ではありません。私たちの暮らしに潜むリスクと、備えの大切さを教えてくれます。
予防と備えのヒント:
• 地下駐車場の利用は天候に注意 ←★これは特に大事!!利用するという事は、リスクを受け入れたという意思表明になります。
• 車両保険の見直しを定期的に
• 家族や仲間と災害時の対応を話し合う(遠回りでも、冠水しにくい幹線道路を走行するなど)

 

 

🧭さいごに──保険は「安心の設計図」
車両保険は、単なる契約ではなく「安心の設計図」です。今回のような予測不能な災害に備えるためにも、保険の見直しは「自分と家族を守る行動」と言えるでしょう。

安価なエコノミープランの車両保険もたいがいは水没事故に対応していますので、検討される価値はあると思います。

今回の地下駐車場に限らず、最近の集中豪雨では、街のいたるところが冠水する可能性があります。

自宅の駐車場は高台だから大丈夫!ではなくて、どこでも水没の可能性があります。

汚水が床上まで入ると、全損の可能性が高まります。いまの車の大半はタッチパネルの電子制御ですので、制御盤に水が入ると、エアコンのボタンすら押せなくなります。今の車は、修理が本当に高価になります。

 

保険は相互扶助なので、日々のリスクと誠実に向き合う方々が、地域の安心を支えているのだと感じます。この事故をきっかけに、読者の皆さんが「自分の備え」を見つめ直す時間となれば幸いです。

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