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日常生活にも使える?弁護士特約の新しい役割

2025.10.24

自動車保険や火災保険に付帯する「弁護士費用特約」は、これまで交通事故対応が中心でした。しかし近年では、日常生活のトラブルにも対応可能なタイプが登場し、注目を集めています。

 

この「日常生活型弁護士特約」は、偶然の事故や損害賠償請求が必要な場面で、弁護士への相談・依頼費用を保険でカバーできる仕組みです。補償額は一般的に相談費用10万円、依頼費用300万円までが上限とされており、ほとんどのケースで十分な補償となります。

 

 

●実際に使えるシーンとは?
以下のような日常のトラブルでも、弁護士特約が活用できます。
• 歩行中に自転車と衝突:相手が無保険でも、示談交渉を弁護士に依頼可能。
• 他人のペットに噛まれた:治療費請求に応じない飼い主に対して、法的対応が必要な場合。
• 隣人の騒音トラブル:精神的負担が大きい交渉を弁護士に任せることで冷静な対応が可能。
• 空き巣やスリ被害:加害者が判明している場合、損害賠償請求に活用できる。
• 上階からの水漏れ被害:家財の損害に対して、賠償交渉を弁護士に依頼。
これらはすべて、*「急激かつ偶然な事故」*であることが前提。保険会社によって適用条件が異なるため、事前に約款の確認が重要です。

 

 

自分に弁護士なんて必要ない。。と思われるかもしれませんが、

些細なトラブルでも、もし相手が弁護士を入れてきたら、個人では歯が立ちません。こちらも弁護士に頼って対抗せざるを得ないのです。

相手が特約に入っている可能性があることも忘れてはなりません。

 

 

「私共の経験上、この件で弁護士を入れると、現状の保険会社判断より不利な比率になる可能性が高いので止められた方が良いのでは」

とお伝えしても、

「もう相手と関わりたくない」という理由で、弁護士特約を選択されることもあるのです。

弁護士からの「賠償請求」「内容証明」の書類が届くと、誰でも動揺しますし、本当に嫌なものです。

 

 

●メリットと注意点
◆メリット:
• 弁護士費用を気にせず相談・依頼できる
• 保険等級が下がらない
• 契約者以外の家族も対象になる場合がある
• もらい事故など、過失ゼロのケースでも利用可能
◆注意点:
• すべての保険に日常生活型が付帯しているわけではない
• 加害者が不明な場合は適用外になることも
• 損害そのものの補償ではなく、あくまで弁護士費用の補償

 

 

まとめ:日常の安心を「特約」で守る
日常生活に潜むトラブルは、誰にでも起こり得るもの。弁護士特約(日常生活型)は、そんな「もしも」に備える心強い味方です。月数百円の追加で、数十万円〜数百万円の弁護士費用をカバーできるこの特約は、費用対効果の面でも非常に優れています。

弁護士保険というものもありますが、とてもこの特約の費用では加入できません。

保険の見直し時には、ぜひこの特約の有無と内容を確認してみてください。地域密着型の保険代理店として、徳宣さんのような方がこの情報を発信することで、地域の安心感はさらに高まるはずです。

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