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保険代理店の役割(保険会社と交渉する)

2024.04.12

直販型の保険も増えている中で、保険代理店って必要なの?という疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか?

保険加入のお手伝いは、確かに保険代理店の仕事の一つです。

ですが、弊社で一番やりがいのある仕事は、『損害保険の事故における保険会社との交渉(話し合い、調整)』だと感じています。

え?事故相手との交渉じゃないの?と思われるかもしれませんが、

私達がお相手と交渉する事は非弁行為となり法律違反(弁護士さんのお仕事を奪ってはならない)で、弁護士さんにお任せするしかありません。

 

その反面、保険会社との交渉には無限の可能性があります。

「保険会社って、基本的に保険金を払いたくないんでしょ?」と言われる方がいますが、そんなことは無いと感じます。

どちらかというと、きちんとした事故請求の根拠さえ揃えば、すぐに支払いたいのではないかと思いますし、実際にそう感じています。そのほうが保険会社の担当者も評価されるからです。

人員不足の現在では、特に早期の解決を求めているようです。

だから、私達代理店は、全力で、「保険会社が保険金を気持ちよく支払える根拠」を揃えます。

保険会社も、【標準的な提出物の例】だけはもっていますが、必要な提出物はケースバイケースなので、明確なものは決まっていません。

保険代理店から見て、保険金をスッキリ払ってもらえると思われる資料を契約者様から集められれば、

保険会社は「有難うございます、こういうものを頂ければすぐにお支払い出来るんです」となり、びっくりするくらい速やかに保険金を支払います。

 

しかし、そう簡単でない案件もあります。

事故があったが、保険の対象にならなかった、または保険で対応できるか微妙な事故が起きたがどうする?という時です。

どちらかと言うと、事業関係の事故でのケースが多いと言えます。

こういう時に保険会社との交渉が必用になってきます。

 

保険会社と交渉する内容は、保険約款の解釈の仕方、保険法、商法、民法、賠償責任に関する法律をはじめ、多岐にわたります。

ですから弊社では、契約内容を良く調べたうえで、保険会社へ以下のような問いかけをします。

「この約款の文章は、こういう解釈もできますが、どうですか?」

「商法でいう契約の概念から言えば、これは賠償責任にあたり、保険の対象ですよね?」

「この事故が起きなかったら、この被害は無かったと言えませんか?」

「念のため保険約款をもう一度調べて頂けますか?」

いったんは保険の対象外となったような案件も、上記のような問いかけによって、改めて保険で対応出来るケースがあります。

保険会社は、いったん断って来ても、筋が通っていれば、嫌がらずにちゃんとリセットして、前向きに支払い対応をしてくれます。

もしくは、ここはダメだけど、ここは確かに保険で対応出来そうだ。というふうに協力の姿勢を見せてくれます。

それが保険会社の基本姿勢だと私は感じています。

 

このような交渉をするには、法律や事例の勉強が必用ですし、多くの事故対応をしてきた経験も必用になってきます。

学べば学ぶほど、交渉の可能性も広がってきます。もちろん、新規や更新のご契約時に契約内容のモレを発生させないチェック精度も上がってきます。

保険事故での支払いトラブルの多くは、事故発生時ではなく、契約締結時の確認不足から起きるので、最初のチェック精度はとても重要です。

 

そして、知識や経験と同じくらい、長く培ってきた保険会社との信頼関係も必要です。

信頼がないと、相手も表面的で杓子定規な返答しかできないからです。それでは交渉になりません。

こういう事は、AIじゃちょっと難しいですよね。

 

こんなところが、保険代理店の仕事の非常に面白いところだと感じるところであり、

「有難うございます、助かりました!」とお客様から喜んで頂けたときは、今まで学んできて良かった!と心から思える瞬間です。

 

ネット型の直販保険も増えて来て、それも良いと思います。

手続きだけならば、代理店は要らないかもしれません。

ただ、ご自身で、プロと交渉するスキルは必要になってきますので、上級者向けの契約方法と言えるでしょう。

保険代理店の役割は、保険の通訳として、お客様のサポートをする役割だと思って頂ければ有難いです。

 

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