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地政学から見た千葉市──「海に開かれた街」はどんな街なのか?

2025.10.01

最近、地政学に関する本をいくつか読んでいます。

 

ニュースを見ていると、

「なんで世界中で戦争をしているの?」

「なんでアメリカは世界中のもめ事に口をはさむの?」

「どうして、韓国と北朝鮮の生活水準は大きな差があるの?」

など、はっきりした答えが出ないものが多く、悶々とするのです。

 

これが、地政学的にみると、とってもスッキリと理解できるのです。

 

 

それぞれ、数百年、数千年まえからの、地形の関係で、ずっとそういう事になっているんだな。ということが納得できます。これが、おそらく子供でも理解できる内容で、ものすごく面白いのです。

 

 

海があるからこうなって、

山があるからこうなって、

地面が続いているからこうなって、

「土地を取らなければ、取られるかもしれない」「攻めなければ攻められるかもしれない」

「海が無いから外に出られない」「海があっても、邪魔な島があって外海に出にくい」

ということを、数千年前から、その国のトップはいつも心配をしている。

そう考えると、世界中のニュースが理解できるのです。

スイスが永世中立国でいられるのは、高地の山間部なので、他国から攻めるのに手間がかかるわりに得るものが小さいからみな攻めるのをやめて、いまだに中立国でいるんだそうです。

え?そんな単純なこと?って、私はびっくりしました。

 

 

そこで、今自分がいる千葉市は、地政学的にどんな場所なのか?

そんな疑問がわいて、調べてみました。

 

 

千葉市は、東京湾に面した港町であり、首都圏の一部として発展を続ける都市です。けれどこの「便利で穏やかな街」は、地政学の視点から見ると、意外なほど多くの意味を持っています。
「地政学」とは、地理と政治の関係を読み解く学問。国と国の力関係、資源の分布、軍事拠点の配置、そして人の動き──それらが、私たちの暮らしや事業にどう影響するかを考える視点です。

 

🌍 千葉市は「地政学的に重要な場所」
千葉市は、地政学的にいくつかの特徴を持っています:
• 東京湾に面した港湾都市
千葉港は、エネルギー・資材・食料などの物流拠点。国際情勢が不安定になると、輸入の遅延や価格高騰が起きやすい場所でもあります。
• 成田空港へのアクセス拠点
成田空港は日本の国際玄関口。千葉市はその「裏玄関」として、観光・ビジネス・物流の影響を受けやすい立地です。
• 自衛隊・米軍施設との近接性
習志野駐屯地や木更津駐屯地など、千葉県内には複数の防衛拠点があります。地政学的緊張が高まると、周辺地域のリスク評価や避難計画が見直される可能性があります。
• 海底ケーブルの陸揚げ地点に近い
情報インフラの要所である海底ケーブルは、サイバー攻撃や通信障害のリスクと隣り合わせ。千葉市はその「静かな戦場」に近い位置にあります。

 

🏠 暮らしと事業にどう影響するのか?
地政学的な立地は、火災保険や地震保険、事業継続計画(BCP)にも影響します。
• 保険料率の変動
沿岸部や防衛施設近くでは、災害・事故・暴動などのリスク評価が高くなることがあります。保険の特約や補償範囲を見直す必要があるかもしれません。
• 物流の遅延リスク
海外依存の高い事業では、港や空港の機能停止が即、売上や納期に影響します。代替ルートや在庫戦略の検討が重要です。
• サイバーリスクの増加
情報インフラの要所に近いということは、攻撃対象にもなりやすいということ。セキュリティ対策や保険の「サイバー特約」も視野に入れましょう。

 

💡 千葉市だからこそできる「地政学的リスクマネジメント」
1. 地域の防災計画を知る
千葉市のハザードマップや避難計画は、地政学的リスクも含めて設計されています。自治体の情報を定期的に確認しましょう。
2. 保険の専門家と話す
火災保険・地震保険・事業中断保険など、地政学的リスクに備える手段は多様です。信頼できる代理店と一緒に、補償内容を見直してみましょう。
3. 地域コミュニティとの連携を深める
有事の際に頼れるのは、近くの人々です。町内会、商店会、防災ネットワークなど、顔の見える関係づくりが「最大の保険」になるかもしれません。

 

💬 最後に──「海に開かれた街」は、心も開かれているか
千葉市は、海に開かれた街です。物流も、情報も、人も、世界とつながっています。だからこそ、遠くの出来事が、すぐそばの暮らしに影響を与えることもある。
地政学は、恐れるための学問ではありません。備えるための、そして「つながりの意味」を考えるための学問です。
「この街で、安心して暮らし続けるために、何ができるだろう?」
そんな問いを、静かに心に置いてみること。それが、千葉市という街にふさわしい「地政学的な暮らし方」なのかもしれません。

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