ブログ - 佐藤の思うこと

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5Sは道徳の実践でした 「捨てる」ことから始まるリスクマネジメント

2026.11.05

佐藤です(^_^)

保険代理店をやっていると、事故が起きた後の現場を見る機会があります。

火災事故。

転倒事故。

労災事故。

賠償事故。

そして事故の後、経営者の方からよく聞く言葉があります。

「これからどうすればいいの?」

「まさか、うちで起きるとは思わなかった」

でも私は思うのです。

事故というのは、特別な会社に起きるものではありません。

むしろ真面目な会社ほど、

「うちは大丈夫」

と思っているものです。

だから私はいつも、

想定外が通常運転

だと思っています。

今日は保険の話ではありません。

事故を何件も見てきた私が感じる、

事故を防ぐために最も大切なことのお話です。

それが5Sです。


5Sは安全活動ではなく経営そのもの

皆さんご存じの通り、

5Sとは、

  • 整理
  • 整頓
  • 清掃
  • 清潔
  • 躾

です。

私はこの5Sを、

単なる現場改善活動だと思ったことがありません。

事故対応をしていて感じるのは、

事故が起きる会社と起きにくい会社の差は、

特別な設備でも高額な投資でもないことが多いからです。

ほんの少しの乱れ。

ほんの少しの油断。

ほんの少しの後回し。

そこから事故が始まります。


「もったいない」が事故を呼ぶことがある

整理とは、要らないものを捨てることです。

ところがこれが一番難しい。

「まだ使える」

「いつか使うかも」

そんな気持ちで物は増えていきます。

でも事故現場を見ると、

使っていない資材。

何年も触っていない荷物。

通路に置かれた段ボール。

そんなものがたくさんあります。

もったいないと思って残したものが、

転倒事故の原因になったり、

火災時の燃料になったりするのです。

私は経営にも似ていると思います。

捨てるべき物を捨てられないと、会社も重たくなる。

だから整理とは、

物を捨てること以上に、

経営判断の訓練なのだと思っています。


探し物が多い会社は事故も多い

整頓とは、

必要な物を必要な時に使える状態にすることです。

現場で事故が起きる時、

実は

「道具が見つからない」

という場面が少なくありません。

探す。

焦る。

代用品を使う。

無理をする。

そして事故が起きる。

これは人間だから仕方ありません。

だからこそ、

整頓は安全活動でもあり、

生産性向上活動でもあります。

探し物をしている時間は利益を生みませんからね。


清掃とは点検のこと

私はよく、

「清掃は点検だと思っています」

とお話しします。

掃除をしていると、

  • 油漏れ
  • 異音
  • ボルトの緩み
  • 床のひび割れ

に気づくことがあります。

事故は突然起きたように見えて、

実は小さなサインを出していることが多いものです。

清掃とは、

そのサインを見逃さないための時間でもあるのです。


続けることが一番難しい

整理も整頓も清掃も、

正直、一回なら誰でもできます。

問題は続けることです。

忙しくなる。

人が足りない。

時間が無い。

すると真っ先に削られるのが5Sです。

私も耳が痛い話です。

でも事故が少ない会社ほど、

特別なことはしていません。

当たり前のことを当たり前に続けています。


当社では毎週火曜日を「捨てるデー」にしました

そこで当社では、

毎週火曜日の午後を

「捨てるデー」

にしています。

不要な書類を捨てる。

古い資料を処分する。

引き出しを整理する。

ポイントは、

時間が空いたらやるのではなく、

先に予定を入れてしまうことです。

予定に入れなければ、

整理整頓は永遠に後回しになります。

そして不思議なことに、

物を捨てる習慣が付くと、

経営判断も早くなる気がしています。

残すか。

捨てるか。

その繰り返しが、

判断力を鍛えているのかもしれません。

逆に、残すかすてるか迷う判断の数々が、経営者の心を徐々に疲れさせていくのではないかとさえ思っています。


5Sはお金にも直結する

5Sというと安全の話に聞こえますが、

実はお金にも直結しています。

不要な在庫は、

眠っている現金です。

探し物の時間は、

見えない人件費です。

そして事故は、

会社にとって最大のコストです。

修理費。

賠償金。

休業損失。

そして信用の低下。

私は事故に遭われた社長から、

「お金より信用が痛かった」

という言葉を何度も聞いてきました。

だから5Sは、

事故を防ぐためだけではなく、

会社の利益を守る活動でもあるのです。


5Sは道徳の実践でもある

私は最近、

5Sは道徳の実践だと思っています。

誰も見ていない場所を整える。

使った物を元に戻す。

次に使う人を考える。

共用部分をきれいにする。

これって全部、

人としてどうあるかという話なんですよね。

道経一体という言葉があります。

経営と道徳は切り離せない。

私は5Sこそ、

その最も身近な実践だと思っています。


保険は最後の砦です

私たち保険代理店の仕事は、

事故が起きた時にお客様を守ることです。

しかし正直に言えば、

保険は最後の砦です。

第一の砦は現場です。

5Sができている会社は、

事故が少ない。

そして事故が起きても立ち直りが早い。

私は多くの事故を見てきて、

その差を何度も感じてきました。


おわりに

5Sに大きなお金は必要ありません。

必要なのは、

捨てること。

戻すこと。

気づくこと。

それを続けることです。

経営者の皆さま、

まずは週に一度、

「捨てる時間」

を予定表に入れてみませんか。

安心の設計図は保険証券の中だけにあるのではありません。

日々の整理整頓、清掃、そして社員さん一人ひとりの行動の中にもある。

私はそう思っています。

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